【能登のこけ】それはきのこ

能登観光ガイド

NOTO FIELD NOTE illustrated by a.yamazaki 無断転載を禁じます。

能登でよく食べられているキノコをまとめました。だし、歯ごたえ、舌触り、香り、食べ方もいろいろ、たまらない秋の楽しみ。
ところが毒キノコと間違えたら大変です。死んでしまう猛毒キノコも出てきます。通説や迷信にとらわれず、絶対に確かなもの以外は食べてはいけません。
・能登で通じる名前はひらがなで表記しました。
・標準和名(図鑑に載ってる名前)はカタカナで表記しました。
(以下、スケッチの書き起こしです)

雑木林やブナ林のキノコ

●能登名のいっぽんしめじ=標準和名のウラベニホテイシメジ≠標準和名のイッポンシメジ(毒)
・かさに斑紋、ひだは赤みがかったうすい肌色、軸は中実で地下深くにもぐる
ウラベニホテイシメジは能登で「いっぽんしめじ」と呼ばれ人気がある。ただし図鑑のイッポンシメジとは違う種類だ。よく似たクサウラベニタケ(毒)の中毒事故が多い。

●能登で珍重される「このみたけ」は、ホウキタケの新種として正式に登録された(2011年5月発表)。コノミタケの学名=ラマリア・ノトエンシス(能登のホウキタケ)
・サンゴのような形 白い 基部が太い
ねずみのて 
・特に先端部が赤いもの。

ずべりずべたけのめろ(呼び名が混在して不明瞭)
これらはカワムラアブラシメジ、ヌメリササタケ、ムラサキアブラシメジモドキのいずれか。
・粘膜でぬめる。
ごっさがぶりクリフウセンタケニセアブラシメジ
・ごっさとは落ち葉のこと。ネーミング大賞!
あかたけぬのびきサクラシメジ
・菌輪をつくって連なる様子を表現した。毎年同じ場所に発生する。

●ドクツルタケ(猛毒キノコ)一本で致死量 ヨーロッパでは「死の天使」
・純白でツバとツボがある。
森には危険な毒キノコがふつうに生えている。判断を迷ったら食べない、が鉄則。

マツ林のキノコ

きのこ採りシーズンの開幕を告げる。
しばたけアミタケ
・裏が網目なのはイグチの特徴。熱すると赤紫色にぬめる。
まつみみハツタケ
・傷つくと緑色に変色

【編集後記】
きのこ採り、いや、こけ採り名人はお目当てのキノコがいつごろ、どこに現れるかをよく知っていて、背負った竹かごがいっぱいになると足早に山道を運んでゆきます。
「こうして網目から胞子まきながら歩くやろ。ほしたら来年もまた出てくるんやわ。」

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