まさに日本のオートバイ
YAMAHA SR400 排気量400ccの中型バイク。2004年登録車を2007年に中古で購入。
ノーマルで乗ってます。マフラーもサスペンションもシートも何も変えていません。チューニングも一切していません。ヤマハは半世紀もSR400の基本設計を変えていません。メーカーの思想とエンジニアの選択を信じています。・・・と言いたいところですが、実はメカに疎いだけ。でもわからないことは任せきってしまうのも良識でしょ。
メタル部品が多いSR400の特にスポークホイールが自転車みたいで気に入りました。もう足でこぐ自転車ツーリングは体力的にも時間的にも無理なのでエンジン付きならという魂胆です。そうです、私は元チャリダー。
色は青、サムソンブルー。
バイク屋に任せたらふつうの青と白が見つかりました。可もなく不可もなし。ところがある日、快晴の空と海の狭間にたたずむカラーリングに覚醒!
気にも留めなかった身近な人の控えめな美しさに気づいてしまったかのように、惚れ直しました。
SRは主張しないがゆえにオートバイのアイコンと化し、アイコンなるがゆえに日本の風景に溶け込みます。
SR400のある風景はジャパニーズ・モーターサイクル・ツーリングの世界。日本っていいな、どこか旅に出かけてみようというスイッチです。
THE JAPANESE MOTORCYCLE SR400
すぐに変えられてしまいがちの純正シートも見慣れると相似形に流れるきれいなラインに気付きます。後からじわじわと設計者の真意が伝わってくるから純正というのは奥深い。SR400が新品で買えるクラシックオートバイとして命脈を保ってきた理由をこれからも知るんだろうなぁ。
ただし健康と実用のためにやむなく行った以下のカスタム(?)を告白します。
・ハンドルグリップ(しびれ軽減)
・ブレストシールド(胸部圧迫軽減)
・サイドバックサポート(巻き込み防止)
・ランドセル(サイドバッグとして)
ハンドルグリップを変えました。
ビッグシングルエンジンのSR400はとにかく振動が大きい。高速道路をずっと走っていると手足がしびれてしまいます。足は靴底が厚ければなんとかなりますが、手は手袋だけでは感覚麻痺状態。
そこでやむなくショックを吸収するハンドルグリップに付け替えました。おかげで効果てきめん、しびれが劇的に改善しました。もっと早くかえればよかった。バーエンドはシルバーに。
●デイトナ PROGRIP 耐震ゲル
●バーエンドキャップ AIR シルバー
シールドをつけてしまいました。
本当はヘッドランプと2連メーターの素のままが一番いいんです。カッコいいんですがしかし、ネイキッドは風圧をまともに受けます。特に胸のあたりがずっと圧迫されて息苦しく感じる時がありました。
そこで防風用にシールドをつけました。一番小さいのを選んだら見た目もまあまあ。こんなプラスチックの板一枚でも胸部への走行風が見事に減じました。高速で息ができる!
体感的なスピードも10km/hくらい遅く感じます。つまり60km/hのつもりでメーター見たら70km/hになっています。結果、高速道路に乗って遠出する回数が増えました。
そういえばSSTRの時、正面ゼッケンを貼るのにちょうどいいスペース、というおまけ機能も。
●World Walk ワールドウォーク:汎用ネオクラシックメーターバイザー
サイドバッグサポート(フェンダーステー風)
SR400はスリムな車体で雨具さえ積載できません。よってサイドバッグを常備することになります。そうするとバッグの巻き込みを防止するサポートが要ります。
このサイドバッグサポートはフェンダーを支えるステーのようなふりをしている優れモノ。サイドバッグを外すとむしろクラシカルな雰囲気を高めてくれるのでそのままにしています。取り付けも私ができたぐらい簡単です。
●Sym’z Craft シムズクラフト:クラシカルフェンダーステー風サイドバッグサポートバー
ランドセル=サイドバッグ化
SR400のネオクラシックな雰囲気に合う小ぶりのサイドバッグを探していた時、試しに中古のランドセルをサイドバッグにしてみたら似合い過ぎてまるで純正品、いや、純正品よりもいい。廃品利用どころか眠れるお宝発見でした。
もうひとつ同じランドセルをメルカリで探して即入手。肩掛けベルトを短く切断し部品を活かした取り付けベルトに細工しました。あとは左右に2つバランスよく配置すれば完璧。1~2泊のツーリングならランドセル2個いや両サイドバッグで十分です。
ランドセルの利点
・開口部が広くて使いやすい。
・幅が狭いのに容量がある。
・形が崩れない。
・本革製高級ランドセルの品格。
・使ってみるとなつかしい。開ける時、バックルで留める時、小学生の手の感覚が戻る。
・女性に大好評。インスタでアップしてくれる。
と、いいことずくめ。
ランドセルといえば小学生のアイコン。ならば日本のオートバイのアイコンと小学生のアイコンがひとつになったということ。どちらも横文字製品だけど日本で独自に進化した歴史ある良品。日本らしい熟成の異種マッチング。どうりで相性がいいわけだ。納得。もう一生モノです。
●土屋鞄製ランドセル 牛本革 ベーシックカラー紺x白(中古品)
能登の大宮ナンバー
能登に住んでいますが、大宮ナンバーのままです。
はじめは引っ越しにともなうナンバー変更の手続きが単に面倒だっただけでしたが、今となっては移住元を示すアイデンティティみたいになってしまいました。もうこのままで行っちゃえ!
ただしどこをツーリングしても埼玉から来たと思われて「実は能登からです」と説明するのがやや面倒ですが。
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