【能登にもブナ林】 森はいいなあ

ネイチャーガイド

NOTO FIELD NOTE illustrated by a.yamazaki 無断転載を禁じます。

能登半島には南の森と北の森が混在しています。海沿いの低い所は常緑広葉樹林、山のてっぺんは落葉広葉樹林。ということで、ブナ林が山の上の方にあります。具体的には宝立山高州山鉢伏山石動山宝達山です。
宝立山や鉢伏山は四季を通して訪れて親しんでいるMy森です。
(以下、スケッチの書き起こしです)

ブナの一年 

ブナの花 2011年春
枝先に芽吹きと同時に花(雄花雌花)が咲く
4~5年に一度、一斉開花
風媒花(風で受粉)
ブナの実
 2011年秋
殻斗 雌花が大きく重くなって下を向く。
   割れ始めの殻斗を下から見ると種が2つ入っている。
種  三角すいの堅果 横向きで落葉層に入りやすい形。中身は食える。
ブナの芽吹き
 2012年春
双葉 発芽 殻をつけたまま伸びる双葉もある。落葉を貫く。
   展開!土というよりも落葉層から芽生えていた。
本葉 柔らかな第一葉は2枚1組。水分を吸収しながら開く。
   展開!
一面にブナの芽生え!去年が豊作年だったことに加え、多雪年で食害を免れたのだろう。

きのこの成長

きのこ=子実体 植物でいえば花です。
胞子=直径1/100mm 植物でいえばタネ 地上に落ちて菌糸体となる。
本体=カビ状の菌糸体

キノコの役割

落葉分解菌
木材腐朽菌
菌根菌
 菌根で共生する(植物の根を包み込む)
さまざまな形状

同じ森に通ってみよう。

『「初めての感動」というのは物事を味わう初歩でしかないのは言うまでもない。やはりより深く味わうためには、何度か訪れなければいけない。
しかも、ゆっくり時間をかけて味わう、ということをしなければいけない。』
稲本正氏『森の旅 森の人』より引用。

自然観察には森が一番。同じ森を何度も訪れ、時間をかけて過ごしましょう。
森で木を覚えてみましょう。一度名前がわかったらもう忘れません。 木は動かないので通りすがる度に思い出すから。定点観測にもなり四季の変化を観察できます。
そんなMy森があれば本の知識はやがて体験的知識となり、毎年々々深まっていくのです。

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